病院で待合室の椅子に座って診察の順番を待っている時に、看護師に何か話かけられる、あるいは診察に関することを看護師に尋ねたりすることがあるでしょう。その時の看護師の態勢はというと、立ったままの状態で話すのではなく、大概しゃがんでこちらの目線と同じくらいの高さになって話してくれているものです。座っている自分と同じ高さになって話してくれると、自分と同じ立場に立っていてくれるという安心感と信頼感が持てます。
逆に立った状態のままで話すと、例え言葉や態度は優しくても、上から目線のように感じてしまうかもしれません。そうなると何か威圧感を感じてしまい、話したいことも話せなくなってしまうこともあります。
目線は、実は意外と重要なポイントです。例えば保育園や幼稚園の先生が園児と話をする時は、しゃがんで目線を落として相手と同じ高さにして話をしています。もちろん大勢の園児を相手にするときは声の通りをよくするために立って話しますが、一人ひとりと話す際はしゃがんで相手と同じ目線で話をしているようです。
患者さんはたいてい、どこか身体の具合が悪くて病院に診察に訪れます。患者さんは身体を病んでいるのと同時に心も病んでおり、健常なときよりも心は不安定です。まして、待合室で待っている時間が長くなると不安は大きくなります。そんな時にしゃがんで目線を落として患者さんと同じ高さになって話すことは、不安を減らして気持ちを安定させる大切な行為です。
このように患者さんに好印象を持ってもらうには、ちょっとした心遣いも大事です。